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透析室の災害対策

こんにちは、あきです。

透析施設が災害に対して脆弱であると古くから問題視されています。
災害はそのたびに形を変え、透析施設を襲い、教訓と爪痕を残しています。

防災用語のなかに『正常化の偏見』という言葉があります。
目の前に危険が迫らない限り、その危険を認めようとしない人間の心理です。
「地震が来たけど、大したことにはならないだろう」
「いままでだって大丈夫だったんだ、今回だって大丈夫だろう」

なんの根拠もない考えで、実際に命を落とす人もいます。


平成23年3月 東日本大震災
平成29年4月 熊本地震
そしてつい先日、大阪と北海道で大きな地震がありました。

火災や津波、家屋倒壊。
起きる様々な災害に対して対策をたて、功を奏したものもあれば、徒労に終わった対策もあります。
透析室の災害対策として、なにをすべきなのでしょう?




●環境整備
院内に災害対策委員会ありますでしょうか?
あるけれども、機能していない病院施設は多いのでは?災害はいつ起こるかわからないからこそ、透析室独自で災害対策を行うべきです。透析患者に向けた防災パンフレット作製、発災時の対処、備蓄品の管理など多岐にわたり実施するべきことがあります。まずは環境整備をおこない、多職種交えて透析室の災害対策を行うことをお勧めします。

●物品管理
医材にしろ、備蓄食料飲料にしろ。あればあるだけいいです。備えあれば憂いなしです。
しかし病院も企業。湯水のようにお金を使えるわけではありません。
したがって何をどの程度用意するかの正解はありません。

わたしの施設の例を紹介します。本来であれば患者分も含めて備蓄食料などを用意すべきなのですが、入院設備のないクリニックなので、備蓄食料類は職員のみを対象にしています。
・備蓄食料、飲料 : 職員全員分×3日分
・携帯トイレ
・女性用アメニティや衛生用品
・医療材料 : 3クール分

現状はこのような形です。
理想を言えばもっと欲しいところですが、院内が手狭なためこれが限界かなと話しております。

●教育・訓練
言わずもがな、1年に2回程度の防災訓練や災害に対する勉強会を行うことはとても大切です。有事の際に知っている場合と知らない場合では生存率もぐっと上がります。自分の大切な人を守ることだって、できるかもしれません。知識とはそれほど大事なものなのです。

●地域連携
東日本大震災以降、全国的に医療における災害対策に対する意識関心が高まっています。
県ごとに、また全国規模で情報訓練や災害対策会議が行われております。
「仕事以外でそんなの面倒だよねー」

わかります…!わたしも忙しい中地域連携の会議や防災に関する会議にでることが負担にならないといえば、うそになります。

ですが普段から顔の見える関係を気づくことが、有事の際にどれだけ大切か。

また、他院ではどのような災害対策を行っているのか、学べる場でもあります。
知識やノウハウは盗んで帰りましょう!




自然災害の前では人は本当に無力です。

有事の際は知識や備えのあるなしで行動が変わり、その行動が自分を・家族を助けてくれます。

いつ起こるかわからないからこそ、いま備えましょう。



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