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血液凝固の機序

血液透析では、血液が医材と接触することで凝固反応が惹起されます。そのままでは回路内で血液が固まり、透析ができなくなってしまいます。それを予防するために『抗凝固剤』を用いて透析を行っています。

一般的に抗凝固剤としてヘパリンが多く用いられています。
このヘパリンがどのようにして抗凝固能を発揮するのか。そもそも血液がなぜ凝固するのかも交えて追っていきましょう。


血液には様々な成分が含まれていますが、凝固に関連する成分では血小板とフィブリノゲンが重要です。穿刺などで血管が損傷すると、その部分を塞ぐように血小板が凝集し、一時的な止血を行います。その後フィブリンにより血小板を巻き込む形で血栓を作り、止血を完了させます。

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血液凝固の機序として図を載せます。凝固には内因系凝固と外因系凝固の2パターン存在します。体外循環などで血液が医材と接触することで活性化するのが内因系、穿刺などで血管や組織が傷つき活性化するのが外因系となります。

内因系が活性化されることでⅫ因子を活性化させ、活性化Ⅻ因子がⅪ因子を活性化。次いでこれがⅩ因子を活性化するという具合に次々と連鎖反応が起こります。
やがてⅢ因子(トロンボプラスチン)が形成され、それが血中のⅡ因子(プロトロンビン)をトロンビンへ変化させます。トロンビンはⅠ因子(フィブリノゲン)をフィブリンに転化させ、ようやく血液凝固が目に見える形となります。

外因系ではこれらを省略し、いきなりⅦ因子を活性化させ、さらにⅩ因子を活性化させるため、内因系に比べ急速に凝固反応が進みます。

内因系にしろ外因系にしろ、Ⅹa(活性化Ⅹ因子)が凝固反応の要におり、これを抑制させることで凝固を阻止するのがヘパリンの抗凝固作用となります。
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