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重症下肢虚血とは?

こんにちは、あきです。



重症下肢虚血をご存じでしょうか?

足の動脈が詰まったり細くなったりして、血流が悪くなり引き起こされる病気を下肢閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)といいます。

末梢動脈疾患はしだいに進行していく病気で、その重症度によって4段階にわけられます。



Ⅰ度: 無症状。症状を感じない、または足の冷感・しびれがある状態

Ⅱ度: 間歇性跛行。一定の距離歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと回復してまた歩けるようになる。

Ⅲ度: 安静時疼痛。足の血色が悪く、安静にしていても痛みがある。

Ⅳ度: 潰瘍・壊疽。足に傷ができると治りにくく、潰瘍ができたり、足が腐って黒く変色する(壊疽)。




この分類のⅢ度・Ⅳ度を重症下肢虚血といい、適切な治療を施す必要があります。
透析患者や糖尿病を併発している患者では末梢動脈疾患は重症化しやすいと言われているので、早期発見・早期対処が大切になります。

●投薬治療
血液の粘度を下げる・さらさらにする薬や、血管を広げる薬の服用をします。

●血行再建術
 ・外科手術
  下肢血管閉塞部位の上下に血管(自己血管 or 人工血管)を繋いで(バイパスさせ)血液の通り道を作る手術です。

 ・カテーテル治療
  血管の狭窄部位や閉塞部位をカテーテルやステントによって膨らませ、血流を回復させる手術です。

●創傷治療
 足にできた潰瘍や壊疽などの傷は感染・壊死した組織をそのままにしておくと治りにくくなるため、除去する必要があります。
 技士が直接関わる分野ではないかもしれませんが、デブリードマン処置といい外科的切除や薬を塗り壊死組織を分解することで他の組織への影響を防ぐ処置が施されます。



また、上記投薬・外科的治療が困難かつ十分な効果が得られなかった場合はLDLアフェレーシス療法を行うこともあります。技士的にはこれがこの記事のメインでしょうか。

LDLコレステロール吸着療法に関しては、また後日。





平成28年度の診療報酬改定で透析患者に対する『下肢末梢動脈疾患指導管理加算』が新設されました。

すべての透析患者の下肢チェックをし、重症度の高い下肢虚血のある患者を専門病院に紹介する管理加算です。

今までは下肢管理は看護師が行っている施設が多かったと思います。

ですが新設された項目に準じ、臨床工学技士がフットケアに関わる施設が4月から増加傾向にあります。

当院でも、4月から技士による下肢チェックが始まりました。

LDL吸着をなぜやるのか。どんな患者に行うのか。

その管理選定段階から関わっていけたら、病院としてよりよい『治療』を提供できるのではないでしょうか。


技士だから、フットケアなんぞ知らん!!

という意見も聞きます。もちろん、わからんでもないです。


ですが患者に関することですので知らないより知っているほうが良いはずですし

下肢に関することに臨床工学技士が関わることで業務の幅を広げ、より多角的に見ることができます。

それにより質の良い医療を提供できるのであれば、やるべきです。


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