臨床工学技士と医療安全

こんにちは、あきです。Twitter経由でこんな質問が来ました。『今の職場でインシデントが起きても上司は困ったねで済ませ、改善しようとしない。提案しても棄却される。』これには私も覚えがあります。経験豊富な方々は、性格にもよりますが…経験が浅い人の話を聞かなくなるという事が多いように感じます。私が技士になってからずっと意識し、尽力していることがあります。それは今の、そしてこれからの透析室にとても大事なもの。...

透析と貧血

こんにちは、あきです。腎不全患者の病態ならびに合併症の一つに貧血があります。要因としては以下のようなものがあります。腎不全患者では赤血球の破壊が進行していることが知られています。クロラミンなどの透析液中の異常物質や血液ポンプによる陰圧の影響が関係すると言われています。尿毒症物質による影響も知られていますね。また、定期的な採血・出血傾向による血液損失も貧血を助長させています。腎不全患者では消化管にび...

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透析液に含まれる酢酸。代謝経路はこれだ!

こんにちは、あきです。血液透析では血液から余分な電解質や毒素を抜くために、また必要な成分を補充するために透析液を作成・使用しています。現在では重炭酸透析液が使用されていますが、それ以前は酢酸透析液が使用されていました。酢酸の持つ殺菌効果によりクリーンな透析液であるといわれていたのですが、酢酸不耐症という問題も浮上したため、現在の重炭酸透析液へと切り換えられていきました。重炭酸透析液といっても、酢酸...

重症下肢虚血とは?

こんにちは、あきです。重症下肢虚血をご存じでしょうか?足の動脈が詰まったり細くなったりして、血流が悪くなり引き起こされる病気を下肢閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)といいます。末梢動脈疾患はしだいに進行していく病気で、その重症度によって4段階にわけられます。Ⅰ度: 無症状。症状を感じない、または足の冷感・しびれがある状態Ⅱ度: 間歇性跛行。一定の距離歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと回復してまた歩けるよ...

監視カメラを使った透析室災害対策

こんにちは、あきです。さいたま市は一日雨で涼しかったですね。私は今ごろポケモンgoを始めました。何やら11月に任天堂Switchで新作ポケモンゲームが出るようで。それに乗っかってみたのですが、これが結構楽しいですね。ですが、歩きスマホはいかんですよ。立ち止まってやりましょう。ええ。透析室の災害対策は多岐にわたり、これで十分であるとはなかなか言えません。災害対策のひとつとして、うちのクリニックでは監視カメラシ...

脱気ポンプはどうして必要なの?

こんにちは、あきです。うちのクリニックでは日機装の装置を使っているのですが、新人の子がそろそろコンソール内部に興味をもったようです。『脱気ポンプってなんで必要なんですか?』こういう質問におじさんは弱い。もう、うれしくなっちゃう。やっぱり若い子はやる気に満ちあふれているべきだという偏見がでかいのだな~。使用中のダイアライザーをよく見ると、中空糸の間などに小さな気泡が絡まっているのをみたことありません...

透析関連テスト【透析膜】

こんにちは、あきです。部下の教育ツールとして以前、Googleフォームを紹介したと思います。Googleフォームを使って項目毎にテストを作成。毎週月曜にうちの施設の技士向けに公開しています。本来、私たちの知識や技術に他人が点数をつけるべきではありません。他人と競ったり点数化することの意味は薄いです。プロである以上、昨日の自分よりどう成長できたかを問うべきです。ですが皆が皆、意識高く思慮深く仕事ができる訳ではあ...

オルケディア錠

こんにちは、あきです。今年の透析医学会で発表になりました。協和発酵キリンのCa受容体作動薬、オルケディア。もともとCa受容体作動薬には『レグパラ』がありましたね。続発性副甲状腺機能行進症の患者に対して使用するお薬で、副甲状腺細胞にあるCaレセプターに作用して、過剰に分泌されている副甲状腺ホルモン(PTH)の産生を抑制する働きがあります。レグパラが発売された当時はその管理のしやすさから持て囃されたものです。で...

DCS-100NXの新機能!

こんにちは、あきです。肌寒い時間がだんだんと増えてきましたね。インフルエンザも流行りはじめているようで。風邪など引かないようご自愛ください。さて、先日の記事でも紹介しました、第24回HDF研究会で展示されていました。日機装DCS-100NXの新しい機能!ココロオドル機能ばかりですね。⚫BVplus従来のBV計から新たに2項目のモニタリングを追加。実血流量が表示されるようになり、設定血流量との乖離が見れます!ニプロ社製HD-0...

透析施設におけるBCP

こんにちは、あきです。東日本大震災で岩手・宮城・福島の380病院のうち全壊11、一部損壊289、外来受け入れ不可45、入院受け入れ不可84病院にも及びました。首都直下地震の被害想定では、負傷者147,600人、重傷者21,900人ライフライン停止率は電力48.6%、上水道79.5%と想定され、病院の診療継続に大きな影響を与えると言われています。しかし震災時ほど病院の需要は高まるものです。大規模災害発生時においても病院はその機能を...