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陰性荷電膜に血液が接触すると?

こんにちは、あきです。透析膜にはAN-69膜という積層型ダイアライザーがあります。この透析膜は電位がマイナスに傾いている、いわゆる陰性荷電膜と呼ばれています。この陰性荷電膜を使って透析を行う(血液と接触させる)と、ブラジキニンという物質が産生されます。陰性荷電膜と血液が接触することによって血液凝固系の内因系が活性化されます。→『血液凝固の機序』第Ⅻ因子が活性化され、血漿プレカリクレインに作用しカリクレイン...

透析と貧血

こんにちは、あきです。腎不全患者の病態ならびに合併症の一つに貧血があります。要因としては以下のようなものがあります。腎不全患者では赤血球の破壊が進行していることが知られています。クロラミンなどの透析液中の異常物質や血液ポンプによる陰圧の影響が関係すると言われています。尿毒症物質による影響も知られていますね。また、定期的な採血・出血傾向による血液損失も貧血を助長させています。腎不全患者では消化管にび...

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透析液に含まれる酢酸。代謝経路はこれだ!

こんにちは、あきです。血液透析では血液から余分な電解質や毒素を抜くために、また必要な成分を補充するために透析液を作成・使用しています。現在では重炭酸透析液が使用されていますが、それ以前は酢酸透析液が使用されていました。酢酸の持つ殺菌効果によりクリーンな透析液であるといわれていたのですが、酢酸不耐症という問題も浮上したため、現在の重炭酸透析液へと切り換えられていきました。重炭酸透析液といっても、酢酸...

重症下肢虚血とは?

こんにちは、あきです。重症下肢虚血をご存じでしょうか?足の動脈が詰まったり細くなったりして、血流が悪くなり引き起こされる病気を下肢閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)といいます。末梢動脈疾患はしだいに進行していく病気で、その重症度によって4段階にわけられます。Ⅰ度: 無症状。症状を感じない、または足の冷感・しびれがある状態Ⅱ度: 間歇性跛行。一定の距離歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと回復してまた歩けるよ...

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血液凝固の機序

血液透析では、血液が医材と接触することで凝固反応が惹起されます。そのままでは回路内で血液が固まり、透析ができなくなってしまいます。それを予防するために『抗凝固剤』を用いて透析を行っています。一般的に抗凝固剤としてヘパリンが多く用いられています。このヘパリンがどのようにして抗凝固能を発揮するのか。そもそも血液がなぜ凝固するのかも交えて追っていきましょう。血液には様々な成分が含まれていますが、凝固に関...